市川博物館友の会ー拓本・表装

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令和3年度 拓本部会の活動をご紹介します

見学会 2021年10月31日
「国境の『城下町』生(おゆ)実(み)を歩く」

  生実地区には旧石器時代・縄文時代( 地層の壁・扇田小学校児童のアイディアによる )弥生時代の遺跡も多く、 石器や炉穴も多数発見されており、人々の生活していた痕跡が見られる。
 古墳時代の前方後円墳や円墳も千葉市最大のものが確認され、鉄剣も出土している ( 千葉市埋蔵文化財調査センターでは加曽利貝塚をはじめとした縄文時代の典型的な大型貝塚や郷土の歴史と文化を物語る遺跡の調査研究を行っている )
 奈良時代、平安時代には集落が形成されて、物流も盛んになり、陶器や金工品などが発掘されている。
 律令制度の形成とともに五畿・七道の整備も進み、古東海道が生実池のそばを通っている。  
 室町時代・戦国時代では小弓(おゆみ)城址( 千葉氏居城を亥鼻に築くにあたり堅固な支城として築かれ、 また、連歌の会も催された )の存在とそこを舞台にして活躍した千葉氏の重臣・原氏の存在が知られている。
 近世、生実には森川家北小弓城址に陣屋を置いて支配した生実藩があり、千葉市内では唯一と言っても良い城下町の跡が残っている。  
 千葉と言えば千葉氏や里見氏を思うが今回、認識を新たにした。  
 見学場所として大百(おおど) 池(いけ)、八(や) 剣(つるぎ) 神社(じんじゃ)、行人塚、関東天然瓦斯開発・南生実PL跡、 千葉市埋蔵文化財調査センター、大覚寺山古墳、森川山重俊院、生実神社、どれもゆっくりと見学したい所であったが、 資料も豊富で講師の懇切丁寧な説明に感動し、満足した半日であった。  
 当日は小雨がちらつく、天気ではあったが支障なく見学ができた。

カルチャ―講演会 2021年6月27日
「手作り甲冑の世界」

  甲冑は、時代劇や博物館でしか見ることができないものと思われてきたが、
近年、きっかけはゲー ムやコスプレの流行であったかも知れないが、城下町の観光案内や、より多くの市民参加を意図した 「武者行列」が地域の祭りに導入されることが多くなる中で、再び、目にする機会が増えてきた。
  しかし実物の甲冑は、そのほとんどが博物館のガラスケースの中だし、レプリカも売られてはいるが、 良いものはやはりそれなりのお値段が付けられている。
  そこで注目されてきたのが、手作り甲冑で、自分で作った甲冑を飾ったり着たりする人が全国に現れてきた。
  素材も、金属、プラスチック、ボール紙と様々であるが、共通することは、日本の甲冑にその造形の美しさと 廃れさせてはいけない日本の伝統工芸の一端を見出していることである。
よって、作り方も本格的である。
  千葉では、甲冑師林乙次氏(平成10年没)が考案されたボール紙と和服生地で作る甲冑を、館山在住の人たちが学び、 地域の歴史の学習と町おこしの一環として、25年ほど前から甲冑教室が始まり、今日まで続いているが、 そこで学んだ人たちが、大多喜、松戸、鋸南、千葉市内で教室を開催し、 その普及につとめている。
    関心を持たれた方は是非ご一報を!

令和元年度 拓本(たくほん)部会の活動をご紹介します

初心者講習会 4月28日

成田山新勝寺を巡る 6月9日

野外採拓・千葉寺 9月29日

四部会合同見学会「大野地区を巡る」10月20日

拓本コンクール入賞

その他の行事

※ 5月19日 野外採拓 東金御殿山「碑の森」にて実施
考古・拓本部会体験学習「学芸員による講義と縄文土器片採拓」実施。
領塚学芸員より、市川市内から出土した縄文土器に関する講義を受講。
その後、出土品の土器片で採拓及び作品を裏打し色紙に仕上げる。
※ 10月から表装作業。3月に完成予定でしたが、新型コロナウイルスの
影響で未完成。

ワンポイント豆知識

拓本を採ろう

拓本とは

 拓本とは古代中国で石や木に刻まれた、 文字や絵などを紙に写し取るために考えられた技法です。  
 日本には、平安時代に伝わってきたようです。石などに彫られた文字などを、 簡単に原寸大に紙に写しとれ、 また保存にも便利なため、書家や文人たちの間に広がり普及しました。  

 拓本の持つ大きな特徴は、写真撮影でも大変手間のかかる原寸大の撮影も、 拓本なら誰でも簡単に原寸大に写し取ることが出来ます。
また縄文土器などの文様も簡単に写し取れ、 細部まで確認することが出来るため、考古学の世界でも拓本技術は重宝されています。

 拓本部会では、市立市川歴史博物館を活動拠点にして、石碑や道標などに彫られた金石文を拓本にとり、 碑文の内容を解読する事と、彫られた文字の美しさを鑑賞するため、拓本を掛軸表装にする事も行っています。
 拓本は、基本を学べば、誰でも簡単に出来ます。是非、皆さんも一度、拓本を採っている所や表装を行っている現場を見学に来てみませんか?  きっと面白い世界が広がると思います。  

 拓本のとり方は乾拓法と湿拓法の二つの方法があります。

乾拓法(かんたくほう)とは
乾いた紙のまま拓本を採る方法。たとえば10円硬貨などの上に紙をのせ、鉛筆でこすって形を写し取るのも乾拓法のひとつ。特に水を使えない場合や急いでいる時の不可欠な採り方。

湿拓法(しったくほう)とは【友の会は殆どこの技法です】
原物(石碑等)の表面に当てた紙を、上から水で湿らして貼り付け、墨のついたタンポでたたいて写し取る方法。

具体的には
 (1)石碑の寸法を測り、汚れを取り除く。
 (2)紙を適当な大きさに切り、碑面に当てて紙に水分を含ませ、刷毛で撫でつけるようにして紙を石碑に貼り付けていく。
 (3)この後 概略ですが紙の乾き具合を確認しながらタンポに墨を付け   手早く紙面全体をたたいて、墨の濃淡等確認して完成。

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