考古部会の活動をご紹介します
令和5年度 考古部会の活動を写真でご覧ください。
参加者42名(内会員32名)
コロナ感染前の2019年に加曽利貝塚見学会を実施したときには、前日に大雪が降り開催が危ぶ
まれましたが、雪化粧した竪穴住居がとても綺麗だったのを思いだしました。今回は当初の2月開催
をボランティアガイドの人数がそろわないとの都合で3月開催に変更になりましたが、穏やかな日和
で寒くもなくよかったのではと思います。国の特別史跡に指定されている加曽利貝塚公園入口にボラ
ンティアガイド5名の方が出迎えてくれました。参加者は、8人から9人の5グループに分かれ、コ
ース別にボランティアガイドが懇切丁寧に案内および説明をしてくださいました。
縄文時代中期に形成された北貝塚の竪穴住居跡が、発掘調査した当時のままドームに保存されていました。
南貝塚では縄文人が食べた貝の貝層断面が保存されていました。復元された竪穴住居内では火が炊かれれていて、
住居の腐食防止や土器で煮炊きをしていた様子が語られました。外は風がビュウービュウ吹いていたが、
隙間がありそうな茅の壁は風を通さず意外と暖かったことに驚きました。
博物館では出土した土器や人骨、加曽利貝塚の発掘の歴史や保存活動の経緯についての説明がありました。
アンケート結果は、圧倒的にボランティアガイドがよかったとの声が寄せられていました。
加曽利貝塚に関する内容豊かな説明および案内にとても満足したと記載されていました。
令和4年度 考古部会の活動を写真でご覧ください。
当日は穏やかな日和で東武浅草駅から特急に乗りましたが、車窓には富士山と見間違う浅間山がまだ白く聳えていました。
参加者は特急列車内でそれぞれくつろぎ、赤城駅で予約した大型タクシーで岩宿博物館に到着しました。
相沢忠洋氏が1949年に関東ローム層の切通しから槍先形石器(黒曜石製の尖頭器)を発見したB地点にて、
博物館の学芸員が日本列島に旧石器時代が存在した事実について、見学者用ドーム内で詳しく解説してくれました。
岩宿博物館では名誉館長の相沢千恵子夫人が、相沢氏の日常の研究ぶりについて、発見した「槍先形石器」を前にして説明してくださりました。
午後からはふれあい学習館で、岩宿博物館友の会・石器作りサークルの方から指導、手ほどきを受けて、
白滝産黒曜石を原材料にした石器づくりを行いました。参加者一人ひとりにマンツーマン指導していただき、
なんとか石器づくりを体験することができました。
アンケート結果は岩宿遺跡や岩宿博物館での学芸員の先生及び相沢千恵子名誉館長の説明が丁寧で分かりやすかったとの評価。石器づくりは、
初体験ながらとにかく楽しくできたのが良かったと評価されました。
当日は宇都宮線内での人身事故に巻き込まれてしまい、急遽京浜東北線で大宮まで行き、
大宮から折り返しの宇都宮線でJR蓮田駅に到着。バスで黒浜貝塚の文化財展示館には、20分遅れで到着すると、
蓮田市役所文化財保護担当の小林さん及びボランティアガイド6名の方々が出迎えてくれました。
電車遅延のことは知らなかったらしく早速、黒浜貝塚見学グループと展示館見学グループに分かれて見学を開始しましたが、
当日は北風が冷たく吹いていました。
ボランティアガイドは学芸員並みの知識を有し、理路整然と展示物及び貝塚の案内説明を行い、または質問にも答えてくれました。
またガイドが一方的に説明するのではなく、参加者に質問を発し、回答を求めるなど創意工夫に満ちた見学会でした。
黒浜貝塚の名称由来は浜辺に砂鉄が多く含まれていたことから、黒浜と言われ、現在まで地名として残されてきたとのこと。
また「たたら製鉄場跡」が、市役所建設時に見つかったことから、平将門が関東を支配するに当たって
武具調達用にこの地の砂鉄で製鉄を行っていたのではないかとの説明に参加者一同、非常に興味を抱いたようです。
アンケート結果では、関東平野のこの地まで海があったことや、VRやARなどの仮想・拡張現実の
画像がタブレットなどで、縄文時代の黒浜貝塚の生業や漁業の様子を見ることができたこと。さらにボ
ランティアガイドの説明が丁寧で分かりやすいとの評価が圧倒的に多く記されていました。
実施日 R4 11/6・13・20、12/11 日実施
参加者33名(内一般16名、小学生4名)
縄文時代の土偶は、国宝に5点も指定されるなど、近年若者世代にもブームになっています。 ちなみに縄文土器の国宝は、火焔型土器の1点だけです。
そのせいか、今回は一般の参加者が会員数を上回り、小学生も4名参加しています。 1週目は、市川博物館学芸員による基礎知識を学んだあと、用土づくりを行いました。
2週目は会員作成土偶を参考に形づくりを行いました。
3週目は磨きをかけ光沢が出るまで頑張った方もいました。充分乾燥を経た12月11日に焼きあげを行いました。市販の粘土と従来の粘土をミックスしていることから、
慎重に焼きあげましたが破裂する土偶が何点かありました。 今後の課題は天然の粘土をいかに確保し、野焼きに耐えられる土器づくりや土偶づくりが行えるかです。
令和元年度 考古部会の活動を写真でご覧ください
1、縄文土器の基礎知識 考古博物館の学芸員による講義
2、土器片の採拓 模様を和紙に採拓することで「縄目模様」が浮かびあがる
3、採拓の様子 その2
4、土器づくりの形づくり あらかじめ用土づくりした粘土を使用し、博物館収蔵の本物の土器を見ながら作成します。
5、土器の磨き 半乾きの粘土表面の粒子を押しつぶすことによって、水漏れしない実用的な土器を作ります。
6、土器の磨き その2
7、焼きあげ 乾燥を十分に経てから博物館の広場(縄文広場)で野焼きを行います
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